読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Argument editor

ディベート歴1年の初心者が綴るブログ

関東春大会の感想など

関東の春大会を観戦しました。直前まで熱海に旅行に行っててどうせ近場なので帰って観戦しようという気軽な感じで行きました。

 

率直に試合の感想を述べれば、例年より確実にレベルの高い試合をしていたと思います。何故なのかといえば、やはり社会人ディベートの影響が大きいと思います。僕が現役の頃は社会人(大学生)ディベートというのは遠い存在で*1、全く参考にすることはありませんでした。しかし最近では某高校がJDAに出場したりと、社会人・大学生と高校生の連携や協力*2が見られるようになったように感じます。僕の母校でもJDAを参考にしていた面はあったようですし、実際そのような地盤がなければこれほど高度な議論展開を春大会の段階で行うのは難しかったでしょう。

もう一つの要因として学校間の競争があげられると思います。今日の大会で驚いたのは、各学校(特に上位入賞校)が仲良く話をしていることでした。これも自分の頃はあまりなかったことで、言い方は悪いですが当時は表面上の付き合いはあれど、試合以外で互いに議論を深め合うことはしていませんでした。おそらくSNSでの繋がりが増えたことで学校間の協力ないし競争が加速しているのでしょう。

 

このような要因で全体としては非常に高度な議論がなされていたように思いました。しかし、議論内容が高度なゆえに、そして社会人ディベーターが残した豊富なエビデンスがネット上に転がってるゆえに、各学校の考えている世界観があまり見えてこない感じがしました。アファに関しては「再就職するようになる」という話がどうしても机上の空論感を与えてしまい、その結果ネガボートが多かったのではないかと考えています。加えて「失業は深刻」という話がコンセンサスになっていたり、「経済発展は良い」という話がなんとなく残って二反で軽く流されてしまい、プラン後の世界を上手く想像できませんでした。今後は現実世界で将来的にどのような世界になっていくのかの分析とインパクトの魅せ方に期待したいですね。

 

最後に一つ。ディベート甲子園は確かに勝ち負けを争う"甲子園"ではありますが、本来はディベートの教育的効果を目的にしているものであるはずで、競争的な上位校だけがその中で練習試合なり協力なりして、難解な議論を展開してしまうことに若干の懸念をぬぐえません。社会人ディベートとの違いはまさにその教育的効果という点にあると思っています。現役社会人ディベーターであるジャッジに凄まじい量の議論を提示するのもディベートなのでしょうが、難しい議論を提示するがゆえに、他の学校が置いてけぼりになってしまうのはあまりよろしくないと思います。ついていけないような議論よりは、簡潔でかつ筋の通ったわかりやすい議論を出してもらいたいと感じました。

*1:自分より上の世代で大学ディベートをやる人がほとんどいなかったというのが大きいです

*2:ネットに上がってる社会人のディベートを利用しているだけという観点で言えば協力かは怪しい面はあるが